編集 TECHNICAL
「編集」という言葉をきいてどんな仕事を思い浮かべますか?
映像をつないで、ストーリーを組み立てる。
そうです、それがオフライン編集です。
木に例えると根幹の部分を作っていく作業。
莫大な量の素材から最高のカットを選び、構成、テンポ、スピード、カットやディゾルブ、仮合成等々、音ももちろん、編集のあらゆる技法を用いてストーリーを作り上げていきます。
編集マンのアイディアや構成力が、作品の面白さを決めるといっても過言ではありません。
かつては、撮影してきた素材をVHSテープにコピーし、2台のVTRでダビングを繰り返し、頭から順番につないでいくという作業を行っていました。擦り切れていく映像と過ぎていく時間と、共に闘いながら進めていく編集。
もちろん、簡単な仕事ではありません。
1時間の作品を1時間で作ることは出来ないからです。
OAや公開が迫っているなかで、構成や方向性がまとまらず、「一週間家に帰れない!!」など、体力・精神的に大変な時もあるかもしれません。
でもその分、作品が完成した時の達成感は何物にも代え難く、画が洗練され、テロップが入り、そして音楽や効果音が付いた作品を見ると、まるで自分の育てた木が枝や葉を付け成長して、花を咲かせていくかの様です。
そして何より、完成した作品を見た人たちから、「良かった!!」「面白かった!!」「感動した!!」など言ってもらえ、自分が特に思い入れやこだわりを持ってつないだ場面が伝わったと感じた時、この仕事に大きなやりがいを感じることができると思います。
オフライン編集にこれが正しいという答えはありません。
答えがないからこそ試行錯誤を繰り返し
「どうすれば視聴者にわかりやすく、想いが伝わるか、もっと面白くできるか…」
を常に考えながら、1カット1カット正解に近い答えをつないでいく・・・
オフライン編集とは、何の味付けも無い状態、素の映像の力で人を笑わせたり、感動させたり出来る編集の基本であり一番重要な仕事です。