編集 TECHNICAL
収録から編集まで4Kでは全てがファイルベース(テープに記録する手段が無い)ため今回はファイルベースにおける4Kフォーマットや収録方法などを説明します。
REC709収録・・・RGB化されてモニターで見るのに適した色配分がなされている状態。フィルムで言う現像された状態、「リニア」ともいいます。
LOG収録・・・RGB化されているがモニターで表現出来る範囲の中に各カメラメーカが工夫をし、高いダイナミックレンジで収録。白とびや黒潰れの解消とカラーコレクションの幅を広げた収録フォーマット。
RAW収録・・・RGB化で合成される前のあらゆる光の情報をそのまま保った状態のデータ。フィルムで言う現像前のネガ状態、現像する為のカラーコレクションが必須でありますが、最大限色を扱えるフォーマットです。
昔からある収録方法ですが、放送や上映で使われている収録形態はこの3つが基本になります。
・XAVC相当の場合
4K XAVC(SxS Pro メモリーカード 64GBメモリー使用時)
59.94p 約10分
50p 約15分
29.97p 約20分
25p 約25分
23.98p 約30分
・AJA Ki Pro Quad
SSDに256GBと512GBの2種類があり、ProRes 4444の場合
24fpsで512GBに約30分
現状は番組などHD1080での撮影・納品が基本ですが将来的な素材利用を考えて4K30Pで撮影を行い、活用する方法もあります。
収録フォーマットによって後の編集行程が大きく変化するため最終アウトプットに応じたバジェットとワークフローが必要になります。
またLOGやRAWで収録された場合、カラーグレーディング作業が必須ですし、最近注目されているHDRへの対応などでワークフローも変化していきます。
次回第3回は、4K素材のオフラインからオンライン・カラーグレーディングまでを説明したいと思います。
2015.5.15