TSP(東京サウンドプロダクション)

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音効さんの仕事

AUDIO TECHNICAL

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音効さんの仕事

音効さんの仕事……ひとことで言えば「作品に音を付ける」ということになりますが、決してひとことでは言えない奥深さがあります。ここではそんな音効さんの仕事を、少しだけ御紹介しましょう。

音効さんの仕事・選曲~作品に合う曲を選ぶ・付ける

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作品によっては、オリジナルの音楽を作曲するケースもありますが、例えばテレビ作品では様々な制約からそれが難しいことも多く、既存の音楽から「選んで付ける=選曲」が必要です。コンピューターの普及により、映像に音楽を付けることは誰でもできる時代になりました。プライベートビデオなどに音楽を付けた経験があるという方も多いでしょう。そんな「誰でもできること」をプロとして、仕事として行うために必要なのは、やはり磨かれたセンスと豊富な経験。TSPではそれらをベテランから中堅へ、そして若手へと受け継ぎ、様々なジャンルの作品で腕を振るっています。

 

作品に音楽を選び、付ける仕事。それが「選曲」です。バラエティ、報道。情報、ドキュメンタリー、ドラマなど作品のジャンルは様々ですが、いずれも「作品の狙い」によりマッチすることが求められます。音楽の感じ方というものは人それぞれで、ある意味で「選曲」に正解はないとも言えます。だからこそ選曲は面白く、やりがいのある仕事なのです。ここでは、どのように「選曲」をしていくかを見ていきます。

 

・打ち合わせ

映像や台本を見ながら、監督・ディレクターと打ち合わせをします。その作品にはどのような音楽が合うか、どこに音楽があるとよいか、ここでしっかりと確認をすることが大切です。打ち合わせのスタイルはさまざまで、「どのシーンにどんな音楽」といった具体的なものから、全体的なイメージだけうかがって細かなところは「おまかせ」ということもありますが、どういった場合でもクライアントの要望を把握しておくことが重要です。

 

・実際に曲を選んでいく

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映像や台本を見ながら、作品全体の流れを頭に入れつつ、どこに音楽が必要か、どんな音楽が良いのかをひたすら考えていきます。どんな音楽がかかるかで、作品の印象はガラリと変わります。音効さんは何よりもまずその作品を理解していなければならないのです。悩んだときには、ひとつのシーンにいくつものパターンを用意することもあります。ときには仲間の意見も聞きつつ、作業を進めます。

 

音楽を選ぶだけでは仕事にはなりません。どこから流れ始めてどこまでで終わるかといった構成を考えるのも音効さんの仕事です。試行錯誤しながら、ベストと思われるタイミングを探っていきます。そして、そこに合うように選んだ音楽を「編集」します。テレビを見ていると、音楽がシーンに合わせてきれいに完結していることに気が付くと思います。あまりに自然で意識されないかもしれませんが、それも音効さんの仕事です。

 

また、「選曲」と「効果」が明確に分担されていない仕事においては、同時に効果音についても作業していきます。ときには徹夜もありますが、作品の完成に向けて作業を進めます。

 

・MA

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そうしてプランニングした音のデータを持ち、MAスタジオに入ります。MAでは、作品のもともとの音声(インタビューなど)と我々が持ち込んだ音楽や効果音、そしてナレーションといったすべての音の要素を重ね合わせ、聞きやすいよう音量のバランスを調整し、少しずつ完成形に近付けていきます。ときにはここで、我々の選んだ音楽について様々な要望が入ることもあります。前に「選曲に正解はない」と記しましたが、他の可能性もあるわけです。「違う曲調だとどうなるか」「音楽が流れるタイミングを少し変えるとどうなるか」など、より作品のクオリティを高めるため、監督・ディレクターからいろいろなアイディアが提示されます。それについても迅速に対応するスキルが音効さんには求められるのです。

 

すべての要素についてクライアントからオーケーが出れば、ミックスダウンをして完成となります。

 


 

音効さんの仕事・効果~映像の説得力を音で後押し

音効さんは音楽を付けるだけが仕事ではありません。「効果音」を付けるのも仕事のひとつです。効果音と言ってもその種類は様々で、バラエティなどでよく聞く「シャキーン」「キラリン」といった文字やエフェクトに付いている音から、鳥の声、車の音、足音などの「現実音」まで。それらが作品をよりわかりやすく、面白く、迫力のあるものにしています。選曲と効果、それらは似ているようで、また違うノウハウが求められます。TSPではそのどちらでも活躍できる人材を育成し、様々な現場に送り出しています。

 

作品に付く「音」の要素は、大きく分けて4つ。ひとつは、作品のもともとの音。ロケをしたときから入っている「原音」です。インタビューなどがそうです。次に、ナレーション。作品をより伝わりやすくする、「語り」です。そして我々が付ける「音楽」と「効果音」です。ここでは「効果」について触れていきます。

 

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・エフェクト音

バラエティ番組などでよくありますが、テロップが動いたり、場面転換したりといったところに「シャキーン」「キラリーン」といった音が付いています。ああいったものも、我々の仕事。より強調したり、より面白くしたり、テレビには欠かせない「音」になっているのはご存知の通りです。これについては多くの場合、選曲をするスタッフが音楽とともに担当していることも多く、音楽とのバランスも考えながらどんな音がいいかを考えています。テレビの制作工程においては映像の編集が上がり、ほぼ音楽も付いた状態での「最後の最後」の作業になるケースが多く、まさに仕上げのひと味。映像を見ながらひとつひとつ付けていきます。

 

・現実音

ドラマなどでよく見られる、パトカーがサイレンを鳴らしながら凄い勢いで走る場面。しかし、ロケの際に本当にサイレンを鳴らして走ることはできません。また、人を殴るシーンでは、実際に殴るわけにもいきません。実際にサイレンが鳴っているかのように、人を殴っているかのように見せるのもまた、「音」の役目です。映像に合わせて、タイミングや音質などに違和感がないよう、音効さんが音で演技をするわけです。

 

よりわかりやすく、説得力のある音に。「本物の音」は、映像に合わせてみると意外にアッサリしているものです。たとえば、銃の音。実際の銃の音は単に「パン!」という破裂音がするだけで、いまひとつであったりします。あなたは銃の音をどのようにイメージしますか?多くの人が「バキューン」「ズキュウウン」などと答えるでしょう。そのイメージに近い音を付け、映像の説得力と迫力を持ち上げるのも、音効さんの役目なのです。ドアを開ける音、閉める音。電話の音。乗り物の音。あらゆるところに音効さんの手が入っています。

 

・フォーリー

現実音のひとつですが、最近では独立したひとつの「音」のジャンルとなってきているのが「フォーリー」です。わかりやすく言えば、主に人の動作によって起こるさりげない音のことです。ちょっとした、衣服が擦れる音。鞄などの持ち物が出す音。足音。食事をするときの音。こういった音を、実際にマイクの前で動作しながら再現していくのがフォーリーで、専門のアーティストもいるほど奥深い世界です。

録音ブース内に様々な材質の衣類、靴、小物を揃え、映像に合わせて録音していきます。たとえば、足音。

foly_footstep1映像を見ながら、地面の材質や靴の種類に合わせて足音を鳴らし、収録します。

 

foly_footstep2昔なつかしの6ミリテープを敷き、草地を歩く音を収録することもあります。

foly_kinu布をさまざまに擦り、「キヌズレ」と呼ばれるさりげない人の動作音を収録している様子。

 

・環境音

こちらも現実音ですが、自然の音や周囲の雑音など、作品の雰囲気を作る音です。作品によっては天候が荒れたシーンがありますが、そういった環境で録音された現場音は耳障りなノイズも多く、放送に適さないことも多々あります。また、美しい風景を撮影したものの、聞き取れるような人の会話が混ざってしまったり、周囲の雑音が大きすぎて、繊細な音が録れていなかったり。こういったものを「整える」のも音効さんの仕事になります。鳥の声、虫、風、雨、波、交差点、人混み……。違和感なく自然に仕上げるノウハウは、プロだけが持っています。このような音を再現するのに欠かせないのが、日頃から録り溜めている様々な音素材です。

 

音ロケ~世の中のあらゆる「音」をコレクション
我々の仕事は「音」ありきですが、必要な音をいつでも録りにいけるとは限りません。ときには時間を作り、ときにはプライベートな時間に、「使える音」「良い音」を録り溜めておくことも欠かせません。そうして録音した音はライブラリー化し、いつでも使えるようにしておきます。次々に新しいものが出てくる現代、TSPスタッフは日常のありとあらゆる音に耳を傾け、その変化に対応しています。

 


 

生放送~いままさにそこで放送される音

生放送番組もまた、音効さんの腕の見せ所。視聴者の皆さんがご覧になっている番組に、リアルタイムで音を出す仕事もあるのです。その音は、出した瞬間に放送に乗り、全国に流れます。失敗は許されません。とても緊張感のある仕事ですが、達成感や充実感もまたたいへんなものです。毎日、どこかの番組で、TSPのスタッフが生放送に音を乗せています。

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