2018年12月1日から新4K8K衛星放送開始!
:撮影: :編集:
2018.11.2 UPDATA
いよいよ2018年12月1日から新4K8K衛星放送が始まります!
いろいろ難しい英数字ばかりで「一体なにが変わるの?」という疑問をわかりやすく解説したいと
思います!
この大きな映像革新の一番の要点は、現場でコンテンツを作成している意見としてはやはり【HDR】化。映像がアナログSD放送からデジタルHDに変更された時は、主に解像度の増大による精彩さが注目されましたが、デジタル映像を表現する規格として使用されていたBT.709【SDR】からBT.2100【HDR】への進化が今回の大きな特徴かと思われます。詳細を述べるとBT.2100【HDR】には大きく分けてPQカーブとHLGの2種類が存在します。用途によって使い別けるのですが、今回ここでは日本の放送基準に採用されたカラースペースがRec.2020のHLG方式についてを【HDR】として説明します。もう複雑ですね・・・
※カラースペースについてはこちら
では実際に「何が違うの?」といえば映像の表現力が格段に上がったと言う事。今まで映像を映す媒体である映画館やサイネージ、TV、PC、スマホ等で現在も各メーカーさんが開発中ですが簡単に言うと明るさと色の発色が格段に上がりました。例えば〈夏の明るい海水浴場〉の映像が有ったとします。今までの【SDR】では「あー綺麗な太陽と海だなー」という印象を受けていたものが【HDR】では「わあ!眩しい!夏だ!!」に変わります。実際にモニターから発する明るさは太陽やLEDを直視するぐらいの輝度が表現可能なため、初めて【HDR】映像を見たインパクトは相当大きいと思います。このカラースペースの規格進化とHDの4倍の解像度、コマ数倍増の3セットが基本になった非常にリッチなコンテンツ規格が4k【HDR】です。
4kUHD(BT.2020_SDR BT.2100_HDR 3840×2160 60p)
Full HD(BT.709 1920×1080 29.97i)
今後これら最新映像技術を駆使した新しい映像表現コンテンツの充実が期待されています。
TSPでは放送試験段階から4k/8kSDR・HDR映像制作に協力し、4Kコンテンツの基準化において
数々の検証を行い、2000年12月に開始されたBSデジタル放送、2003年12月に開始された地上デジタル放送以来のこの大きな映像革新に日々取り組み、様々なコンテンツ制作を行ってきました。
4k【HDR】編集を行うにあたり、撮影方法から日々進化するコーデックや技術の中で扱うデータは膨大なため、とてもテクニカルな知識と経験が必須であり、この新しい技術をフルで活かすには一つの設定ミスも許されないシビアな規格でもあります。放送に関してはHD BT.709【SDR】とのサイマル放送(解像度、カラースペース、フレームレートの違い)や4kBT.2020【SDR】もあり納品形態や媒体も一つではありません。時間の制約がある中でこれらの作業をなるべくスムーズに行うには綿密なスケジュール打ち合わせとワークフローへの理解が必要です。
TSPは放送から配信・イベント・サイネージなど、最終アウトプットに合わせた4k/8k【HDR】映像を強力なマシンパワーを備えた『Rio4k HFR』『Mistika Ultima』によるグレーディングと『新たなワークフロー』の提案により日々ベストな映像表現を追求しています。
4k対応編集室
・N-EDIT-5
・EDIT-305
・EDIT-504
・EDIT-505
詳しくは営業までお気軽にご相談下さい。
03-5466-5640[営業部]
http://tsp.co.jp/cms/contact
4Kとは?第1回 4Kの特徴
4Kとは?第2回 収録フォーマット
4Kとは?第3回 4Kのワークフロー
4Kとは?第4回 カラーグレーディング・HDR