第25回 JPPA AWARDS 2021 経済産業大臣賞・音響技術部門グランプリ・優秀賞・新人賞を受賞
:MA: :編集:
2021.6.22 UPDATA
さまざまな映像作品における「映像技術」と「音響技術」にスポットを当て、優秀な技術と功績に対し贈られる、JPPA AWARDSの贈賞式が6月4日都内で行われ、弊社スタッフ4名が各賞を受賞しました。
また、全ての優秀賞の中から選ばれる経済産業大臣賞、及び音響技術部門グランプリも同時受賞となりました。
-
JPPA AWARDS 2021 経済産業大臣賞
-
映像技術部門 テロップデザイン 優秀賞
NHK BSプレミアム みやこびと 極上の遊び 〜京都夏から秋へ〜
ビデオセンター編集 島崎 晃
この度は優秀賞、経済産業大臣賞と言う名誉ある賞を頂戴し光栄に思います。
このような機会を与えて頂き、もう一度自分が携わった作品を振り返る事ができ、大変嬉しく思っています。
【経済産業大臣賞】講評 山﨑座長
昨今の派手な字幕的なテロップ表現ではなく、洗練された書体を厳選し、
「京都」を舞台とした作品に「品」と「美しさ」を、優れたデザインと色合いで格調高く表現している。
特に旧暦を表現する演出テロップは、レイアウトと色合いで、そこから始まるシーンの印象づけに貢献している。
このデザインセンスや色彩を含め観る人の気持ちをつかむ技術は、本作品の世界観の構築に大いなる貢献をしており、作品に対する訴求力を大いに高めている。
これらのことから、「みやこびと極上の遊び~京都 夏から秋へ~」を、経済産業大臣賞に最も相応しい作品と判断しました。
【優秀賞】講評 小俣孝行氏
一見【シンプルテロップ=白黒テロップ】で、仕上げてしまいがちな作品を洗練された書体を厳選し、優れたデザインと色合いで格調高いものになっています。
特に旧暦を表現する演出テロップはレイアウトと色合いで、そこから始まるシーンの印象づけに貢献しています。
また、芸術作品を紹介するテロップは装飾を施す/コメントフォローには色をつけないなど、強弱のついたテロップデザインは、視聴者にとっても見やすいものになっています。
4K放送を理解したテロップは、テロップデザインに関わる技術者のお手本になる、素晴らしいものだと思います。
-
JPPA AWARDS 2021 音響技術部門 グランプリ
-
音響技術部門 ミキシング TVドキュメンタリー 優秀賞
テレビ朝日 民教協スペシャル おひさま家族 〜りんくん一家10年の記録〜
ビデオセンターMA 大形 省一
優秀賞、グランプリが受賞出来たのはスタッフの方々が素晴らしい作品を作って頂いたおかげだと思います。
ただスタッフの皆様に感謝しかありません。
【グランプリ】講評 桑木知二座長
審査員満場一致で選ばれた作品です。 ナレーションの質感(マイキングの距離感)がよい、イコライザー、コンプの自然感のある設定値、バランス感も良かったと思います。
フェーディングもしっかりと丁寧にされていました。ノイズ処理も適度にされていて、臨場感を損なうことなく、被写体にしっかり寄り添った暖かい気持ちが伝わる良い技術です。
【優秀賞】講評 江夏正晃氏
とても丁寧に整音されており、全編を通して、同録やナレーションが聞きづらい箇所はありませんでした。そしてリリーさんのナレーションもとてもナチュラルで、好感が持てました。
このようなドキュメンタリー作品は同録が良い状態のものが少なかったり、ラベリアマイクを付けることができない現場も多いと思いますが、そんなことを感じることなく整音・ミックスされていました。見る人の意識を途切れさせないようすることはとても大切なことだと思います。内容も素晴らしいのですが、それを支える整音・ミックスの技術も素晴らしかったです。
-
映像技術部門 オンライン ドキュメンタリー 優秀賞
NHK BS1 スペシャル 大切な記憶はなんですか?〜アルツハイマーと戦う〜
ビデオセンター編集 大西 秀明 島崎 晃
この度は優秀賞に選んで頂きありがとうございます。
今まで映画で何本も一緒に仕事をした時川監督、全ての関わったスタッフの方々に感謝いたします。
【優秀賞】講評 小俣孝行氏
シーンごとの色調整は90分を超える長尺を感じさせない、見ていて気持ちの良いものでした。
また、1カット目のテロップに細いゴシック体を使うことで、この番組の印象づけに役立っていると思います。
ドキュメンタリー番組は重い内容が多いため、視聴するのを躊躇う人が多いと思います。
しかし、このオンライン編集はシネマカメラの撮影素材を美しく仕上げることで、逆に視聴者を引きつけることに成功しているのではないしょうか。オンライン編集で、
このような提案することに感心します。
-
音響技術部門 ミキシング TV情報/TVバラエティ/TVその他 新人賞
テレビ朝日 脱出迷宮 キズナデビル
ビデオセンターMA 須藤 幹成
新人賞に選んでいただき大変嬉しく思います。
これに慢心せず今後も努力していきたいです。ありがとうございました。
【新人賞】講評 桑木知二氏
ミキシングバランスがとても良く出来ていました。
バラエティという音量のオン・オフが激しい中、よく主従の選択がなされていたと思います。ちょっとコンプ感が強いように感じましたが、よくエフェクトのかけ方等、勉強されているように感じました。
弊社の経済産業大臣賞受賞は3回目、グランプリ受賞は8回目となりました。
近年の編集ワークフローの専門職化、テロップデザインの重要性を受け2018年に「テロップデザイン」の審査カテゴリーが新設されましたが、今回経済産業大臣賞をテロップデザインカテゴリーの作品が受賞するのは初めてとなります。
右から
音響技術部門ミキシング新人賞 須藤幹成
音響部門グランプリ 大形省一
経済産業大臣賞 島崎 晃
映像技術部門オンライン ドキュメンタリー優秀賞 大西秀明
東京サウンド・プロダクション社長 三上信一